毎年のように様々な災害があり、その度に多くの方々の日常が失われていること、とてもつらい現実です。災害に備えること、それも地域の皆さんの助け合いをベースにした活動が大切なのは周知の事実ですね。私たちグループでは、東日本大震災以来すべての事業所・病院・施設に地域の皆さんのための備蓄庫を設置し、1日でも早く日常を取り戻すためのお役に立てればと思っています。皆さんにとって穏やかな一年になりますことを祈念申し上げます。

令和７年、今年のテーマは表題の通りです。時代は変わっていっても、私たちグループの設立理念「老人にも明日がある」を掲げ、「医療の原点は福祉である」「地域なくして医療は成り立たない」を実践していくことが使命であり、社会福祉法人が掲げている「寄り添う」ことの大切さを忘れずに活動してまいりたいという想いを表した素晴らしいテーマが選ばれました。

社会保障制度の根幹が崩れてしまいそうな不安、医療介護業界の低迷、あまり良いニュースはないのですが、国民が求めることと国の進めている施策のギャップを感じているのは私たちだけではないと思います。医療介護が我が国ならではの一大産業として位置付けられ、多くの雇用が生まれることで、少子高齢化社会に挑むことができるのではないでしょうか。私たちの立場で実践できるのは、改めて魅力ある仕事であることをしっかりアピールしていくことだと思います。また、フォーマルな取り組みだけではなく、地域の皆さんと共にボランティア活動などを含めたインフォーマルな活動を続けていくことが大切です。地域共生社会の実現が叫ばれる中、「支え手」「受け手」という関係を超えて、今年も引き続き地域の皆さんと歩んでいきたいと思います。皆さまが住み慣れた地域で安心・安全な生活が送れますように、これからも微力ながら鋭意努力してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。